ドライアイは涙の量が不足したり、涙の成分バランスが崩れることによって起こる眼の乾きのことです。ドライアイという言葉は聞き慣れている方もいるでしょうが、これは眼の病気のひとつで、現在多くの方がこの症状で悩んでいます。例えば「自分はドライアイじゃない」と思っている方でも、目の疲れや視力の低下があるだけでもドライアイの疑いは十分にあります。
僕自身も長年酷いドライアイの症状があり、目薬を手放せない状況で苦労しています。改善させる、悪化させない、またはならないためにもドライアイの原因と対策を知っておきましょう。
今回の記事では、
・ドライアイの原因と対策
・ドライアイにおすすめの目薬
・ドライアイの手術の涙点プラグとは
についてご紹介します。
ドライアイの原因と対策
ドライアイの原因は様々ですが、症状の重い軽いはあります。重複すればそれだけ深刻な状態を意味しますので、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
目の酷使
パソコン、スマートフォン、ゲームや細かい作業を長時間続けている方はこれに当てはまります。僕も現在1日5~6時間以上はこうしてパソコンを触っています。これはある種、職業病であると言っても過言ではありません。
特にディスプレイから発せられるブルーライトは紫外線の次に強力な光で網膜に直接届き、確実に眼に悪影響を及ぼしています。また、作業に集中しすぎることによって瞬きの回数が減っているケースが多いようです。
【対策】
時間に追われることもあるでしょうが、適度に休憩することは大切です。1時間に5分でもいいので目を休め、できるだけ遠くを見るようにしましょう。1分間目を閉じるだけでも効果的です。僕も活用していますがブルーライトはディスプレイの明るさを下げたり、ブルーライトカット用の眼鏡を使用すると眼の疲れを軽減できます。
また、人間は通常1分間に20~30回瞬きをするのですが、見ることに集中していると瞬きの回数が4分の1回まで低下しているようです。ですから3秒に1回程度、瞬きをするように意識してみましょう。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズを使用されている方は多いですが、装着中は眼の潤いの多くをコンタクトレンズに吸収されます。特にカラコンは普通のコンタクトよりも眼にかかる負担が大きいので注意が必要です。
僕はレーシックをしたので今は裸眼ですが、手術前はワンデイのコンタクトを使用していました。潤いが多いコンタクトを使用していても装着後すぐに眼の乾きを感じるレベルでした。
【対策】
コンタクトの使用時間を減らし、コンタクト装着中でも使用できる目薬を使うのも効果的です。ただやはり、眼の粘膜に直接触れるコンタクトは人体からすると異物なので刺激が強いものです。可能であれば眼鏡を使用する方向に持っていけるといいですし、僕はそれで大分楽になりました。
湿度
夏場でも冬場でもエアコンを使用する機会が多いですね。基本的にエアコンから出る空気は水分がないため湿度が下がります。肌や喉が乾くのと同じように当然、眼の潤いも失われがちになります。
【対策】
快適な湿度は40~60%と言われています。40%以下になると乾燥だけではなくインフルエンザなどのウィルスも繁殖しやすくなり、逆に60%以上だとダニやカビも繁殖しやすくなります。湿度計を設置して加湿や除湿を行い、適切な湿度を保ちましょう。
ストレス
ストレスは身体の多くに不調を訴え、ドライアイにも影響を及ぼしています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、通常それぞれがバランスを保っています。
しかし、ストレスを感じると交感神経が過敏に働き、リラックスできない状態になってしまいます。これが涙の働きにも現れ、ドライアイのひとつの原因にもなるのです。
【対策】
ストレスのコントロールは本当に難しいですが、一番はやはり休むことです。そして、あなたが一番リラックスできることを積極的に取り入れていきましょう。僕はたまに温泉や岩盤浴にいったり、運動して汗を流しますが脳内もすっきりするのでもし良ければ参考にしてみて下さい。また、十分な睡眠も大切です。あまりにストレスが酷いと自律神経失調症になる可能性もありますので、その場合は専門医に相談しましょう。
加齢
歳を取ることによって涙の量が減ったり、眼の筋肉が衰えて瞬きが不十分になる傾向があります。また、これらの症状は若い人でも起こる可能性は十分にあります。中には瞬きが不完全でしっかりまぶたを閉じられておらず、その部分から眼の乾燥に繋がる場合もあるようです。
【対策】
目薬を使用したり、意識的に眼を動かす体操をしましょう。眼を動かしているのも筋肉なのでトレーニングによって改善されることもあります。普段ではしないような眼をギュッと閉じたり、眼だけを上下左右に動かす動作を1日数回行うのも効果的です。ただ、やり過ぎると逆に眼に負担がかかるので無理のない程度にしましょう。身体の筋トレと同じで動かした後は眼を休めるようにしたいですね。
ドライアイにおすすめの目薬
口コミや、自分自身が使ってみて良かったのが「新ロート ドライエイドEX」です。こちらはドラッグストアなどでも売っていて、コンタクトレンズ用の物も別であります。
特徴は通常の目薬の約60倍の粘度があってトロッとしていて、瞳の水分の蒸発を防ぎます。そして、この目薬には防腐剤が含まれていないこともメリットです。防腐剤は添加物のようなもので細菌の繁殖を防ぐ役割がありますが、敏感な眼には刺激のある成分でもあります。
注意点は防腐剤が含まれないことも相まって、開封後は長期間に渡って使用しないこと、使用頻度を守ること、粘度が強いため少し視界がぼやけることです。視界のぼやけは直ぐに和らぎますが、車やバイク、自転車などの乗り物の運転や危険の伴う機械の操作をする場合は気を付けましょう。
ドライアイの手術の涙点プラグとは
ドライアイに効果的な涙点プラグという手術があります。眼には上下の両端に2つずつ涙点という涙の排出口のような穴が開いています。(鏡で見ると確認できるかと思います)ここにプラグ(栓)をして涙の排出を抑えて、ドライアイを改善するという手法です。実は涙の90%はこの涙点から排出されるので、それだけ効果が大きいんですね。
手術というと怖いイメージがありますが、非常に簡単な手術で時間も5分程で終わり、痛みや副作用もほぼないようです。費用は片目3,000円~5,000円程度で即効性はあるようですが、長期的に効果が持続するものではないようです。プラグが途中で抜けたり、最終的に身体に吸収されるとのことです。
僕も少し興味があるので機会があれば一度、涙点プラグを入れてみたいと思っています。
まとめ
ドライアイは生活環境に左右される眼の病気であるといっても過言ではないですね。近年では当たり前のように使用されているパソコン、スマホ、コンタクトレンズなどが代表例です。それらの使用方法、生活環境の見直しや意識の仕方がドライアイ改善に一番効果的です。
僕自身も大切な眼の事をもっと考えていかなければと改めて思いました。