パチンコ店のバイトはきついのでは?と考える方は多いのではないでしょうか。実際にきつい理由は何のか、また女性ならではのきついと感じる部分をご紹介します。
パチンコ店で3年半働いた僕の経験や他の女性スタッフの話を交えて記載します。これからパチンコ店でのアルバイトを考える方の参考になれば幸いです。
目次
パチンコバイトがきついその理由は?
音がうるさい
以前僕の別の記事でも紹介しましたがパチンコ店内の音は、90dBという騒音に匹敵するほどの大きなものです。人によっては耳鳴りがしたり、長期的に大音量を聞いていると聴力が低下するケースもあります。身体に合わない場合は頭痛や吐き気がすることもあるでしょう。
そんな店内でインカムを取り付けて他のスタッフの声を聞きとる必要性があります。そのためパチンコ店でバイトをする場合はまず大きな店内の音に慣れなければなりません。実際にあなたがパチンコ店でのアルバイトを考えていて、パチンコ店に入ったことが無い方は一度プライベートで入店してみるのもいいでしょう。
それであなた自身が体調的にどうしても合わない、と感じるのであればパチンコ店のアルバイトは難しいかもしれません。因みにパチンコ店は18歳にならないと入店出来ませんし、高校生の入店やアルバイトも禁止されているので注意して下さい。
タバコの煙
パチンコ店は喫煙可能な店舗がほとんどです。分煙されている店舗もありますがスタッフとなれば当然喫煙エリアも行き来しなければなりません。店内は換気されていますがやはりタバコの臭いや煙を感じます。タバコを吸っているお客さんの直ぐそばを通ることも頻繁にあります。
たばこを吸う人であればそこまで気にならないかもしれませんが、非喫煙者からすると正直キツイと思います。僕の働いていた店舗でもそれが理由でアルバイトを辞めたスタッフもいたので、長期的に働くとなれば副流煙を吸い続けることになるという認識をしておかなければなりません。
足が痛くなる
スタッフはパチンコやスロットの台が並んだコースを一日中常に歩き回ることになります。そのため太もも、脹脛、足の裏などが浮腫んだり痛くもなります。休憩の時以外は座ることが出来ないので、立ち仕事に慣れていない方は特にツラく感じるかもしれません。
店舗によっては革靴の指定がある場合もあり、スニーカー以上に足が疲れることでしょう。足が痛くなる対策としては靴の中にインソールを仕込むことです。僕自身も使っていましたが土踏まずがしっかり盛り上がっていて、足にフィットする中敷きを使用するのがオススメです。
また、タイル貼りの床よりも絨毯の床の店舗の方が足の疲れは軽くなるのでその辺りも事前に確認しておきましょう。因みに絨毯の床だと店内の音も吸収しやすいので多少なりとも音のうるささも軽減されます。
腰が痛くなる
パチンコ店と言えば玉の入った箱の上げ下げがキツそうとイメージする方が特に多いのではないでしょうか。確かに一箱約8~10kgの箱を一日中運んでいたら腰が痛くなる可能性は高いです。
しかし、最近では出玉をパーソナル管理する店舗が多いです。各台で出た玉は台に取り付けられた計数機でデジタル管理され、サイクルカードというカードに出玉が記録されます。これによってスタッフによる箱の上げ下げは無くなり、お客さんに出玉の入ったカードをカウンターに持って来て貰うだけで済みます。
ただ僕の働いていた店舗もそうですがパチンコは各台計数機、スロットはメダルを箱積みにしている店舗がかなり多いです。つまりスロットだけはメダルの入った箱をスタッフが運ぶことがあるということです。しかし、パチンコの玉の入った箱よりは断然軽いですし台車を使えるケースもあるのでそれ程負担にはならないでしょう。
パチンコやスロットの玉やメダルを箱積みする店舗かどうかは事前に店内を見ておけば確認できます。パチンコ台の下や椅子の後ろ、スロット台の上や椅子の後ろに出玉や箱が置いていなければその店舗は各台計数機を使用しています。
また、出玉の入った箱の上げ下げ以外にも力を使う作業があります。スロットコースにはスロット台の内部で溢れたメダルが流れてきて溜まるアウトタンクがあります。このアウトタンクを持ち上げることがあるのですが結構大きいのでメダルの量が多いとかなり重くなります。(スロットの箱の比ではない)アウトタンクに関してはタンク内のメダルを小まめに取ったり、箱などでメダルをすくって軽くしてから持ち上げるといった方法で対処できます。
個人的に一番大変だったのが新台入れ替えの際にパチンコやスロット台を持ち上げたり運んだりすることでした。一台30~50kgくらいある上に値段も数十万円する物も多いので雑には扱えません。実は僕は腰痛持ちで椎間板ヘルニアになったこともあります。(パチンコ店でのバイトが原因では無いです)社員からは「無理はしなくていいから。」と言われていましたが、人手が足りなかったこともあり自分の体調と相談しながら入れ替え作業を行っていました。
入れ替えの作業でアルバイトが台を持ち上げたり運んだりするかどうかは店舗によって異なります。社員しか台を触れなかったり業者に全部頼んでいる店舗もあるので、この辺りは面接の際に必ず聞いておいた方がいいでしょう。(女性スタッフはさすがに台を持ち上げたりすることは無いと思います)
仮にあなたが腰に不安を抱えている場合は面接の際や入社後に申告するのを忘れないようにしましょう。会社に迷惑を掛けないためにも黙っていたり、僕の様に無理をしたりするのは止めておくべきですね。
人間関係
個人的な意見も含まれますがパチンコ店で働くスタッフは少し特殊なタイプの人間が多いように感じます。僕自身もそうですが(笑)個性が強かったり仕事の仕方に癖があったりサボり癖があったり、人に対する好き嫌いがはっきりしている人など様々です。
もちろんどんな仕事でも人間関係での悩みはあるかと思いますが、上手くコミュニケーションを取れないと働きづらくなる可能性が他の業種より高い気がします。実際にそういった理由で辞めて行ったスタッフを何人も見てきました。プライベートまで仲良くする必要はありませんが、基本的に真面目に働いていて他のスタッフと連携が取れていたらハブられたり嫌われたりする可能性は少ないでしょう。
また、スタッフ同士だけではなくお客さんとの関係も大事であり、パチンコ店の仕事は接客業ということも認識しておきましょう。パチンコ店にはルールがあり法律で定められた決まり事もあります。例えば18歳未満の入店や不正に出玉を得たりする行為があれば当然注意しなければなりません。
また、勝ち負けでピリピリしているお客さんも多いので怒鳴られたり、場合によっては暴力を振るわれることもあります。(もちろん警察を呼んだり出禁にしたり出来ますが)
そういった事に対する免疫力もパチンコ店でのアルバイトには必要なものだと言えるでしょう。ただし、アルバイトであればそういったお客さんとのトラブルは社員に任せることができます。何かヤバイと思った時は迷わずインカムで社員に報告するようにしましょう。
パチンコバイトが女性にとってきつい理由は?
オシャレをしにくい
髪型、髪色、ネイルやアクセサリーなどの制限がある店舗が多いので、オシャレを気に掛ける女性にとっては不満に思う部分でもあるでしょう。髪に関しては長い場合は後ろで括らなくてはなりませんし、髪色は金・オレンジ・アッシュ系はNGなど細かい決まりがあったりします。
ネイルは短ければマニキュア程度ならOKであったり一切禁止の店舗もあります。ただし、台のトラブル処理をしたりメダルを手でかき集めることもあるので爪はボロボロになることが多いです。アクセサリーはピアスやネックレス1つだけなら許可される場合もあります。
これらの条件は店舗スタッフを事前に下見したり、面接の際に聞いておくのが良いでしょう。しかし、前述したようにパチンコ店は接客業ですから、清潔感がありお客さんから見て好印象の身だしなみを心掛けなければなりません。
力仕事がきつい
箱の上げ下げがある店舗であれば勿論のことですが、例え出玉の管理がパーソナルの店舗であっても多少なりとも力を使う作業もあります。前項目で触れたアウトタンクのメダル調整やスロットのメダルを計数機(ジェット)に流したりなどがその例です。
男性に比べると力を使う仕事でしんどく感じてしまうことでしょう。他の男性スタッフの手が空いていれば手伝って貰うことも可能ですが、この辺りは信頼関係や持ち場の状況にもよるので何とも言えません。ですから女性スタッフでも多少の力仕事があるという認識はしておいた方が無難ですね。
人間関係のトラブルが多い
3年半働いてみて男性以上に女性の人間関係の方が圧倒的に問題が多かったです。スタッフ内で言えば特に女性スタッフ同士の衝突が頻繁にありました。例えば愛想が悪かったり仕事のやり方が気に喰わないスタッフに対して噛み付くスタッフがいたり、といった内容が主です。
こういったことをする女性スタッフは特に長年働いているベテランに多く見られました。自分たちの意志や仕事のやり方を曲げたくないといった考えがあるようです。それが原因で退職したスタッフも結構いましたが、もしも何か問題があれば直ぐに社員に相談するようにしましょう。
また、お客さんとのトラブルも女性スタッフには特に多いです。お客さんからしつこく言い寄られたり、酷い時にはセクハラされたりといったこともあり得ます。上手く受け流すスタッフもいますが、客とのトラブルの場合も直ぐに社員に報告して下さい。
そういった客に対しては警察を呼んだり出禁にすることも可能なので我慢する必要はありません。最も未然に防げれば一番いいのですがなかなか手立ての無い難しい問題ですね。
まとめ
パチンコ店のバイトがキツイと言われる理由は、店内の音やタバコの煙、肉体的な疲労や人間関係といった部分です。特に女性スタッフにとってはそれらが更にしんどく感じる傾向があるのは事実だと思います。
パチンコ店の時給は確かに高くて魅力的ではありますが、心身ともにリスクがある点は覚えておいた方がいいでしょう。