疲れている時には甘い物を摂った方が良いというのはよく聞きますね。これは脳のエネルギー源であるブドウ糖は糖質から作られるからです。夏バテの原因は様々ですが、夏バテにはチョコレートが効果的だと言われていて、適量を摂取することで夏バテを乗り切るアイテムにも成りえます。
今回の記事では、夏バテとチョコレートについてご紹介します。
目次
夏バテにはチョコレートが効果的?
血糖値を上げて空腹感を満たす
チョコレートの糖質から体内でブドウ糖を作り、それを脳のエネルギー源として血糖値を上げてくれるので、脳を活性化するには比較的即効性があります。
また、血糖値の上昇により空腹感も満たしてくれますから、夏場の食欲が無い時に適量を食べるのは効果的だと言えます。
しかし、チョコレートによる血糖値の上昇後は血糖値が急下降するとも言われています。
ですから夏バテ対策としてチョコレートで血糖値を上げるのは一時的なものだと認識しておきましょう。チョコレートは糖質やカロリーも高いので摂取のし過ぎは糖尿病や肥満の原因にもなるので注意が必要ですね。
ポリフェノールで血液サラサラ
チョコレートにはカカオポリフェノールという成分が含まれていて、活性酸素を取り除き脳の機能を促進したり血流を改善する効果があります。首や肩のこり、腰痛、夏場でも手足の冷えが気になる方にも効果があるでしょう。
また、カカオポリフェノールを摂取することでストレスに対する免疫が付くとも言われています。ストレスでイライラしてしまう方はチョコを一欠けら食べて気分転換してみるのもいいかもしれません。
テオブロミンとGABAでリラックス
テオブロミンとGABA(ギャバ)にはドーパミンなどの脳内の興奮物質を抑えて、自律神経を整えるリラックス効果があります。テオブロミンはカカオに含まれていますが、GABAは一部のチョコレートに対して特別に配合されています。GABAはアミノ酸の一種であり、身体のタンパク質を作る元となるのがアミノ酸です。ですからGABAは身体にとって大切な成分だと言えます。
GABA入りのチョコレートと言えばグリコのメンタルバランスチョコレート ギャバという商品が有名ですね。チョコレートを食べるならGABA入りの物を選んだ方がリラックス効果が高まると言えるでしょう。
夏場のチョコレートの保存方法は?
一般的なチョコレートの適正温度は15~22℃程度で、28℃を超えた辺りから溶け始める物が多いです。夏場でもこの適正温度を保てるのであれば常温保存で問題ありませんが少々難しいですね。
ですから夏場のチョコレートはやはり冷蔵保存が一番オススメです。特に生チョコレートなどの要冷蔵の物は必ず冷蔵庫で保存しましょう。
チョコレートを冷蔵保存する時のポイントは冷蔵庫の温度を10℃以下に設定して、密封した袋や容器(ジップロックやタッパー)に入れておくことです。こうすることで他の食材の臭い移りや水分を吸収してしまう心配が無くなります。
一度開封したチョコレートは物によりますが冷蔵保存で1ヵ月ほど日持ちしますが、風味が落ちることもあるの出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
また短時間の冷蔵保存であれば冷蔵庫でなくても、クーラーボックスに保冷パックを入れて保存しておくのも問題ありません。クーラーボックスのサイズにもよりますが保冷パックは少し多めに入れておきましょう。
夏場のチョコレートの持ち運び方法は?
保冷パックを使用する
保冷パックを使用する場合はジップロックを二重にして内側の袋にチョコ、外側の袋に保冷パックを入れておきましょう。外側の袋に水滴が付くことも想定してタオルで包んでおくと鞄の中が濡れてしまう事も軽減できます。
また、袋の内側がアルミ生地になっている弁当箱入れのようなものを使用すると、保冷パックも溶けにくく水滴も付くことが無いでしょう。
溶けにくいチョコを選ぶ
個人的に明治のガルボや森永の焼きチョコベイクなどは、夏場の常温でも溶けにくいように感じました。チョコレートを一度焼いてある物は夏の暑さにも強いようです。
その他にもコアラのマーチやトッポなどのチョコレートを生地で包んでいる物は、チョコの部分が溶けてしまってもそのまま食べやすい印象があります。最初の項目でご紹介したグリコのメンタルバランスチョコレート ギャバも長時間高い温度の場所にいなければ溶けにくかったです。
もちろんこれらのチョコレートも持ち運ぶ際は可能であれば、保冷パックを活用するのがオススメですね。やはり夏場には温かいチョコより冷たいチョコの方が美味しく食べられますからね。
まとめ
チョコレートは夏場の食欲が無い時のサポートをしたり、血流を促しリラックス効果も得られるので夏バテの際には口にしてみるのもいいですね。チョコレートの常温保存は夏場は難しいので冷蔵保存がオススメです。その際にはチョコを密閉しておき、臭い移りなどが無いように気を付けましょう。
持ち運ぶ場合は溶けにくいチョコレートを選ぶのが一番ですね。可能なら保冷パックも活用しましょう。
夏バテの手助けとなるチョコレートですが当然食べ過ぎは逆効果です。健康的な食事から栄養を補給することも忘れないように注意しましょう。