ダーツのシャフトにはカーボン製の物がありますが、どんな特徴があるのかご存知でしょうか。僕も一時期カーボンシャフトを使用していましたが、非常に魅力的な物だったので次回また購入を考えています。
今回の記事では、ダーツのカーボンシャフトについてご紹介します。
目次
ダーツのカーボンシャフトのメリットは?
ダーツのシャフトの素材はナイロン・カーボン・アルミ・チタンなどがあります。多くの方が使用している素材はナイロンなどの樹脂タイプのシャフトではないでしょうか。ナイロンシャフトはプラスチックの一種で種類が豊富で軽いのが特徴です。バレルを購入した際に付属してくるシャフトは大体がナイロン素材ですね。
カーボンシャフトのメリット
では本題のカーボンシャフトはどういう物かと言うと、高い耐久性があり更には軽いというのが特徴です。カーボンは引っ張られた時の強度が鉄の10倍あり、軽さは鉄の4分の1というのが最大の魅力でもあります。つまりカーボンはナイロンの上位互換のようなもので、ナイロンの軽さに「折れにくさ」がプラスされた物だと考えていいでしょう。
実際に僕もCOSMODARTSの「FitShaft Carbon」というシャフトを使用してみて、ナイロンと変わらない重さで更には折れにくいという実感が確かにありました。シャフトが4本1組で入っているのですが、1本折れるまで半年以上もちました。ナイロンに比べるとそれくらいカーボンは折れにくかったです。
因みにアルミやチタンは金属であるため耐久性はトップクラスであり、尚且つ重さもあるシャフトなのでダーツの比重も変わる上級者向けのシャフトです。ナイロンシャフトに近い感覚で投げたい人にはあまりオススメできないですね。
カーボンシャフトのデメリット
メリットを見てみるとシャフトはカーボン一択で良いのではないか?と感じるかと思いますが、カーボンにもデメリットが存在します。カーボンシャフトの最大のデメリットはナイロンシャフトに比べて値段が高いことと、デザインなどの種類がナイロンに比べると少ないことです。
僕が使用していたカーボンシャフトの「FitShaft Carbon」は4本入りで約3000円なので1本辺り約750円です。一方、以前に使用していたナイロンシャフトの「Fit Shaft GEAR」は3本入りで750円なので1本辺り約250円です。つまり、カーボンシャフト1セット分とナイロンシャフト4セット分が同等の値段なんですね。
カーボンシャフトが折れにくいと言っても「折れない」わけではないので、上記の値段比較を見てみるとカーボンを選ぶかナイロンを選ぶか悩ましい所ですよね。結局はナイロンの方がコスパがいいと言えるかもしませんが、この辺りは個人の考え方次第でしょう。
またカーボンはナイロンのようにクリアなデザインが無かったり、種類が少ないので選べる幅は少なくなります。ダーツは見た目もとことんこだわりたい!という方はナイロンシャフトを選んだ方がいいかもしれませんね。
僕は今使用しているナイロンシャフトが折れたらまたカーボンシャフトを購入予定ですが、いずれまたナイロンシャフトに戻ってくるかもしれません(笑)
※上記のカーボンシャフトはシャフト形状がノーマルタイプで、フライトが回転するスピンタイプです。
ダーツのカーボンシャフトの重さは?
カーボンとナイロンの重量の違いは実際どれくらいあるのか見てみましょう。ここでは、僕が使用していた「FitShaft Carbon」と「Fit Shaft GEAR」を比較してみました。
FitShaft Carbon(カーボン) | Fit Shaft GEAR(ナイロン) | |
フライト~バレル間の長さ | 重量 | |
13.0㎜ | 0.57g | 0.54g |
18.0㎜ | 0.70g | 0.66g |
24.0㎜ | 0.85g | 0.80g |
28.5㎜ | 0.97g | 0.92g |
31.0㎜ | 0.97g | 0.98g |
35.0㎜ | 1.07g | 1.05g |
38.5㎜ | 1.14g | 1.15g |
42.5㎜ | 1.23g | 1.26g |
※楽天のダーツショップ「ダーツハイブ」の情報参照
上記の表を見てみるとシャフトが長くなっているのに重さに変動が無かったり、ナイロンの方が重くなっている長さがありますがこの謎は解けませんでした(汗)ただし、基本的にカーボンの方がナイロンよりも多少重いのは事実です。
同じシャフトの長さで0.1g以上の差が出ることはないようなので、重量に関してはナイロンもカーボンもほぼ変わり無く使用できるという認識で問題ないでしょう。
ダーツのカーボンシャフトは緩む?
僕が使用していたカーボンシャフト「FitShaft Carbon」は全くと言っていいほど緩みが気になりませんでした。正確に言うとカーボンシャフト自体が緩みにくいのではなく、「FitShaft Carbon」に付属している「O-Ring(オーリング)」がシャフトを緩みにくくしてくれています。
このO-Ringは小さい円形のゴムのような物で、これをシャフトのネジ山に付けた状態でバレルに装着するだけです。シャフトのネジ山の根元まで入れるとシャフトとバレル同士の摩擦が増加して、緩みにくくなるという設計です。
このO-Ringは単品でも販売していて、12個入りで約430円です。少し高いように感じますがO-Ringが千切れたり劣化しない限り何度でも再利用可能なので、シャフトの緩みが気になる方は是非試してみて下さい。ただし、一度ネジ山に装着するとフィット感が強いので外しにくいのは難点ですね(汗)因みにチップのネジ山に装着することでチップの緩みも軽減することができます。
まとめ
カーボンシャフトのメリットはナイロンシャフトのような軽さと折れにくい耐久性が挙げられます。しかし、ナイロンシャフトよりも値段が高いので、コスパ的にどちらを取るかは結局は個人の考えによりますね。
O-Ringはシャフトの緩みを大幅に軽減できるので、気になる方は一度試してみるといいでしょう。