風邪を引くと生活に支障が出て大変ですよね。人生で一度も風邪を引いたことが無い人も中にはいるかもしれませんが、多くの方は何度も風邪を引いた経験があるでしょう。
あなたは「なぜ風邪を引くのか、なぜ何度も風邪を引くのか」という疑問を抱いたことがありませんか。一度風邪を引いたら身体の中に抗体が出来て免疫力が上がり、風邪を引かないんじゃないの?と感じることもあるでしょう。
今回の記事では風邪の原因と睡眠時についてご紹介します。
目次
風邪を引く原因
一般的な風邪は「普通感冒(ふつうかんぼう)」という名前で呼ばれていて、上気道(気管)に炎症を起こして、くしゃみ・鼻水・喉の痛みなどの症状として現れます。
風邪には細菌性とウイルス性があり、80~90%の風邪はウイルス性でその中でも「ライノウイルス」というウイルスが風邪の多くを占めています。
風邪を引く原因 肉体的疲労
仕事などで忙しかったり、栄養の偏った食事、睡眠時間が短いなどが風邪を引く原因の1つです。これらによって免疫力が下がり、風邪を引きやすい状態に陥ってしまいます。
身体に負担を掛けない、栄養のある食事、十分な睡眠、規則正しい生活時間を守るなどが出来れば風邪を引く可能性を減らせます。しかし、現代人にとってこれらを全てこなして行くのは大変です。ですから少しずつでも取り入れて、身体を労わる意識を持てるようにしていきたいですね。
風邪を引く原因 精神的疲労
「病は気から」という言葉があるように、精神的なストレスも風邪を引く原因の1つです。ストレスは身体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスは多くの方が抱えている悩みでしょうし、特に苦手なことや嫌いなことを続けているとストレスは溜まる一方です。
ストレスを発散できる時間やあなたの好きなことに費やす時間を見付けましょう。忙しい中でも息抜きをすることは本当に大切です。ただ、ストレスが溜まっているからといって、羽目を外し過ぎないようには気を付けなければいけませんね。
何度も風邪を引く原因
初めに風邪の多くはウイルス性のものだと述べましたが、風邪のウイルスは100種類以上存在する上に、日々進化を続けています。例えば体内にAという風邪の抗体が出来ても、A+という風邪は引いてしまいます。
インフルエンザも風邪の一種ですが毎年のように型が変わり、何度も予防接種をする必要があるのはこのためです。
つまり、風邪の種類が多すぎるため全てに対応できる抵抗力を付けるのは現実的に不可能なんですね。そこに身心の疲労で身体が弱っていると、当然のように風邪を引いてしまうわけです。
実は一般的に言う風邪薬はくしゃみ・鼻水・喉の痛みなどの「症状を抑制する薬」であって、「風邪のウイルスを倒す薬」ではありません。風邪の種類が100種類以上ある上に、進化もするウイルスに対抗できる風邪薬は現代の医学では作ることが出来ないのです。
風邪薬についてはこちらの記事でも記述しているので宜しければご覧ください。
コタツで寝ると風邪を引く?
あなたは「コタツで寝ると風邪を引く」というのを聞いたことがありますか?確かにコタツで寝ると風邪を引く可能性はあり、これはコタツの熱による乾燥やコタツ布団の形状などが原因です。
風邪のウイルスは乾燥している所で繁殖しやすく、コタツから発せられる熱は当然乾燥しています。その乾燥した空気を吸いながら寝れば、ウイルスは口や鼻から体内に簡単に侵入しますし繁殖も容易です。
コタツ布団は机に布団がくっ付いているため身体へのフィット感がなく、寝返りをすれば布団がめくれやすいですね。また、寝ている時にコタツの暑さで無意識に手や足をコタツの外に出してしまうこともあるでしょう。コタツ布団から飛び出している身体の部分が冷えて風邪に繋がることも考えられます。
逆にコタツの熱で汗をかくこともあり、汗が蒸発する時に体温も下がるので、それもコタツで寝る時の風邪を引く原因とも言えますね。
コタツに入ってしまうとなかなか抜け出せなくなって、そのまま寝てしまうケースもあるでしょうが、上記の理由から布団で寝た方が風邪を引きにくいと言えるのではないでしょうか。
風邪予防は寝るときどうする?
実は日中活動している時よりも寝ている時の方が風邪を引きやすいです。あなたも朝起きて、「鼻水が出る・喉が痛い・熱がある」などと感じたことがあるのではないでしょうか。
身体を休めて寝ている時はウイルスに対する免疫力も落ちると言われていて、これが寝ている時に風邪を引きやすい原因だと言えます。
部屋の湿度を上げる
風邪などのウイルスは湿った空気を嫌うので、部屋の湿度を上げることで抑制できます。湿度が60%を超えるとウィルスはほとんど活動できなくなります。
加湿器と湿度計を設置して部屋の湿度は50%前後は最低キープしておきましょう。ただし、湿度が60%を超えてくると今度はカビなどが繁殖しやすくなりますので、湿度の上げ過ぎには注意しましょう。
鼻や口を保湿する
風邪の侵入経路は鼻や口がほとんどです。部屋と同じように顔周りの湿度も上げるとウイルスは体内に侵入しにくくなります。
マスクをして寝ると自分の吐く息に含まれる水蒸気で口と鼻の潤いを保ちやすくなります。寝る時の風邪予防にもマスクは効果的なので、寝苦しく感じないのであれば一度試してみるのもいいでしょう。
質の良い睡眠を取る
身心を健やかに保つためには質の良い睡眠は大切です。最初の項目の「風邪を引く原因」で述べたように身心の状態が悪いと風邪を引きやすくなります。自分に合った枕や布団を使用して、最低でも6時間以上は寝るようにしましょう。
22時から2時の間は睡眠のゴールデンタイムと言われていて、疲労の回復がしやすい時間帯です。可能な限りこの時間に少しでも寝れるといいですね。
まとめ
風邪の種類は非常に多く、ウイルス性の風邪は常に進化していることが何度も風邪を引く原因の1つだったんですね。また、身心の状態が弱っていると風邪を引きやすくなるので、やはり健康意識の生活は大切であることが言えます。
寝る時にも風邪を引きやすいので空気が乾燥しないように気を付けて、熟睡できるような環境を整えていきたいですね。